因縁の対決!!予言的中?!
先日、サッカーの元日本代表DFの波戸康広選手が引退試合をしました。
現役最後は、2011年、横浜F・マリノスでした。
そして、今年の1月18日に引退試合として
「マリノスAll Stars」vs「波戸Friends」
が開催されたんですね。
僕は、彼が大宮アルディージャに所属していた時に撮影をさせていただきました。
サッカー選手といっても当然様々な方がいらっしゃいます。
個性の強い方や、自己主張の強い方や、常にマイペースな方や。。。
波戸選手の印象は、あまり表情を顔に出さず、ソフトで常に柔和で敵を作らない印象でした。
でも、サッカーについて語り出すとすごく熱くて、真摯にサッカーに向き合ってるんだっていうことがヒシヒシと伝わって来ました。
撮影中もふざけるようなところはまったく無くて、むしろ、
「ちょっとふざけてもいいのに」
って思うくらいでした。
「この感じをどう伝えたらいいんだろう?」
って考えていると、なんだか
「クールだけど実は熱い!みんなに慕われる学校のサッカー教師!!」
みたいなイメージが浮かんで、
「教師と言えば、河原で金八先生」
っていうイメージが頭からどうしても離れなくなってきました。
「困ったな、それ以外のイメージが浮かばなくなっちゃった(笑)」
「でもどうなんだろう?以外といいのかも」
勇気を持って、そのイメージに沿って撮影してみることにしました。
どうですか?
熱血漢で真っすぐな感じが伝わりますか?
それでいて素朴で純朴な感じも出せたのではないかと思います。
実は、今回の引退試合は、かつての「横浜ダービー」の再現でした。
今から15年前、1999年の1月1日の天皇杯で、彼が所属していた「横浜フリューゲルス」は優勝して消滅したのでした。(正確にはマリノスとの吸収合併)
記憶にある人も多いのではないかと思います。
「天皇杯」というトーナメント方式の大会で、負ければその場でチームは解散消滅という状況の中、選手達及びサポーター達は、消滅を決定したフロントとスポンサーに見せつけるかのように高いモチベーションで快進撃を続けました。
その姿はまるで、
「こんなすごいチームを本当に消滅させていいのか?」
って世に問うているようでした。
しかし、結局はその甲斐も無く、現実は何も変わらずに優勝してチームは解散消滅。
「フリューゲルス」は、「マリノス」主導で吸収合併されました。
「横浜F・マリノス」の『F』は、「フリューゲルス」の『F』なのです。
波戸選手も「マリノス」に移籍して活躍します。
彼は、引退後だいぶ時間が経っていますが、どうしてもこの「横浜ダービー」を実現させたくて、ずっと考えていたんだそうです。
「マリノス(OB)」vs「フリューゲルス(OB)」
ユニフォームも両チームをイメージしていて、なかなか粋な演出をしています。
彼は、前半は「フリューゲルス」で、後半は「マリノス」でプレーして、なんと!ハットトリックを決めて終わりました。
両チームの選手やサポーターから慕われていなければ、こういうことは実現しないでしょう。
こうやって書いていくと、あながち僕の写真もそんなに間違った撮り方ではなかったかな?と思えてきます(笑)
柔和だけど真面目で、熱くて、慕われていて……etc
今後は、指導者としても是非活躍して欲しいな~と思っています。
まさに適役ですよね。まるであの写真が予言してるかのように
波戸選手、お疲れ様でした。
そして、これからの益々のご活躍、期待しております。